
雨漏りは屋根だけでなく外壁も要チェック!よくある原因とその解決方法
その他
自宅で雨漏りを見つけると、早く何とかしたい!とあせってしまいますよね。
雨漏りを長く放置すると家の内部の大切な構造材にカビや腐食が広がったり、内装の壁紙にシミができたり剥がれたりと、いろいろなトラブルにつながるリスクがあります。
といっても、雨漏りの原因を見つけてしっかりと対処するためには焦る必要はありません。
この記事で、
- 雨漏りが起きる原因はなに?
- 雨漏りの修理はDIYでできる?業者に依頼するべき?
- 雨漏りの修理を業者に依頼するときに覚えておきたいこと
など、落ち着いて雨漏りの対処方法を判断するのに役立つポイントをチェックしておきましょう!
雨漏りの原因は?屋根だけでなく外壁の不具合も雨漏りにつながる
雨漏りを解決するためにまず大切なことは原因を見つけることです。
住まいは基本的に、
- 屋根材
- 外壁材
- 屋根材・外壁材の下の防水シート
- 塗装
- 窓・ドアなどの開口部の防水パッキン
- 隙間を埋めるコーキング(シーリング)
- 防水層
などによって十分な防水機能を備えています。雨漏りがするということはこういった機能に何らかの問題が起きていることが考えられます。
もしかすると雨漏りは屋根で起こるもの、というイメージを持たれる方も多いかもしれません。でも雨漏りの原因が外壁にあるケースもたくさんあります。
木造住宅の雨漏りの原因として多いのは次のような問題です。
屋根材の破損・剥がれなど
屋根で発生する雨漏りの原因になりやすいのは板金部分です。
屋根の「取合い部(屋根と外壁が繋がっているところ)」は板金で「雨仕舞い(あめじまい)」とよばれる防水対策をしてあるのですが、この板金がさびたり腐ったりして穴が開くと、雨漏りの原因となることがあります。
ほかにも、瓦のズレや脱落、コロニアルなど薄い屋根材の劣化なども雨漏りにつながりやすいです。
外壁塗装の劣化
劣化して防水性能を失った外壁塗装を放置すると、サイディングが朽ちて雨が染み込んだり、クラック(亀裂)が入ってそこから浸水したりして雨漏りになることがあります。
コーキングの劣化
窓サッシの周りやサイディングの目地などの隙間を埋めるコーキング(シーリング)が劣化・脱落している場合にはそこから雨漏りが始まるおそれがあります。
ベランダの防水層の劣化
ベランダの床のように雨にさらされる部分には防水層が施工してあります。
防水層は塗装で作ったりシートを貼り付けたりといろいろな種類がありますが、どんな方法でもやはり経年劣化は起こり、それが雨漏りにつながることがあります。
特に、ベランダの排水溝が詰まって“水はけ”が悪くなっていると、雨漏りのリスクはより高くなります。
パラペットの笠木の腐朽など
ベランダのパラペット(手すり壁)の上端には、防水のために笠木と呼ばれる板金が被せてあります。パラペットの笠木は通気を確保するためにあえて隙間を設けている場合が多いんですが、その分防水対策もしっかりしています。
ただ、この笠木周りのパーツやシーリングが劣化したり、打ち付けた釘が錆びついたり抜けたりして、そこから雨漏りが始まるというケースもあります。
弱点が多い=雨漏りが起きやすい家もある?
中には雨漏りが起きやすい建物というものもあります。下記のような建物では、雨漏りにはより一層注意が必要かもしれません
軒ゼロ住宅
都市部の狭い土地に立っている木造住宅では屋根の軒(のき)や“けらば”を極端に短くしなければならないケースもあります。
加えて、デザイン的にすっきり見えることから、あえて軒・けらばを取り払った「軒ゼロ住宅」というのもあります。
このようなタイプの住宅は、防水が難しい屋根と外壁の納まり部が雨にさらされやすいので、雨漏りリスクがかなり高くなってしまいます。
増改築を行った家
屋根・外壁の形状が変わるような増改築を行った家では、雨漏りリスクが高くなっているかもしれません。
屋根や外壁を増改築で壊したり繋いだりした継ぎ目部分は、弱点になってしまうんです。
継ぎ目の防水工事を丁寧に行ったとしても、やっぱり雨漏りリスクはほかの箇所より高くなっています。
雨漏りはDIYで応急処置できる?
雨漏りが発生しているのを見つけると焦ってしまい、安く・早く解決するためにDIYで解決したくなるものです。
DIYで雨漏りの応急処置をする方法としては、
- 屋外用防水テープ
- 防水塗料や住宅用防水スプレー
- コーキング
などで雨水の侵入経路をふさぐという方法があります。
ただ、適切に施工しないと雨漏りが解決しないどころか悪化してしまったり、さらに業者を呼んで修理するときに撤去に余計な手間や費用がかかってしまったりする可能性もあるんですね。
そして、そもそも雨漏りの侵入経路がどこか特定するのも実は簡単ではありません。
大切なのは応急処置より“きちんと修理”
一時的な「応急処置」は、問題を解決する「修理」とはまったく別物と考えておきましょう。
雨漏りを解決するには、
- 雨漏りの原因を特定し、
- 雨漏りが繰り返されないように問題を解決し、
- 雨漏りの影響を受けた場所も修繕する
という一連の作業できちんと修理することが大切です。
もう雨漏りに悩まされないようにするには、やはりプロの手で修理してもらうのが最善かもしれません。
雨漏りの修理を業者に依頼すると高くつく?心配なら「無料診断」してくれる業者を探そう
雨漏りの修理をおこなってくれる業者は、
- 工務店
- リフォーム専門店
- 屋根・外壁塗装専門
など、色々な選択肢があります。
どのタイプの業者が特にいいということはないですが、雨漏りの修理や木造住宅の防水工事について、経験・実績が十分にある業者を選ぶのがよいでしょう。
雨漏りの修理を専門的におこなっている業者の特徴のひとつは「雨漏りの無料診断」を行なっていることです。
ホームページやGoogleの口コミなどを確認して信頼できそうな業者であれば、無料診断は賢い選択肢の一つとなります。
無料診断を依頼する時の注意点はある?
無料診断を依頼するときにも、業者の公式ホームページなどで条件をしっかり調べてから連絡するなら、予想外のトラブルを避けられるかもしれません。
たとえば「無料診断」について、契約は必須でなくても見積書の制作までやり取りを進めることなどの条件を設定している業者もあります。
また、業者による目視や散水試験だけの診断となるケースもあり、無料診断で必ずしも原因が特定できるわけではない、というのも覚えておきたいポイントです。